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2017年02月21日

全遊振で二瓶氏がドラッカーをテーマに講演

全国遊技ビジネス振興会は2月16日、都内千代田区の会議室で例会セミナーを開催し、人間力(じんかんりょく)総研社長の二瓶正之氏がピーター・ドラッカーの理論から経営者が学ぶべき点について解説した。

テーマを「経営者が今、ドラッカーから学びたいこと」とした今回の講演では、ドラッカーの経歴やマネジメントに対する考え方に触れながら、リーダーが組み込むべき経営ノウハウを提案した。

その一つにミッションの提示を挙げた二瓶氏は、「今の若い人に対しては、物質的な欲求を満たすよりも、精神的な欲求を満たす切り口のほうが刺さる傾向にある。ミッションの提示は、目にはみえないが、これがあるのとないのでは、ゆくゆく大きな違いが生じてくる」と長期的な視野に立ったミッション提示の有効性をレクチャーした。

さらに二瓶氏は、「特に中小企業にいえることだが、ワンマン経営はある時点で必ず限界がくる。そのために2人以上のトップマネジメントチームを結成しておくことが必要だ」と推奨。そのメンバーとして、真摯であることが最も重要な資質として訴え、そのほかに、トップにNOがいえる人、専門分野を持っている人をその条件として挙げるなどした。

また当日の例会には、大阪を中心にチェーン展開するベラジオコーポレーションの吉田拓明社長と森川幸平専務が登壇し、設定漏洩が疑われた一連の騒動の経緯を説明するとともに、この件が、web上で拡散したことで業界が被ったイメージダウンについて陳謝した。

吉田社長は、「設定管理に関しては今までルーズな部分もあった。これからは設定を打つ時から、一連の行程すべてを管理していこうと考えている」と述べ、再発防止を図るために、従業員教育の強化をはじめ、第三者機関による調査チームの創設など、様々な施策を打ち出していく方針を明らかにした。

すでに同社では2月8日付けで、店舗責任者であった元従業員を懲戒解雇したことをホームページ上で発表。現在、警察に被害届を提出しているほか、背任行為に対する刑事告訴に向け、準備を進めている段階だとした。なお、当該元従業員は今も、問題となったLINEについては、IDを乗っ取られたとして関与を否定しているという。

これを受け、同会の三井慶満顧問は、「抑止力をきかすために、設定をみたものについては、誰であっても保証人をとるという考え方もある。というのも、会社は社員を守るという前提に立たなければならない。そのため、権限を持っている人が、様々な誘惑を断ることができる材料を、会社側が作ってあげなければならないということだ」との見解を示した。


[遊技通信web]

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